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会社
技術開発測量社




3次元測量
ICT技術(BIM/CIM、i-Construction)への取り組み
BIM/CIMとは国土交通省が提唱するICT技術のプロジェクトのひとつ、令和5年から原則適用になります。
CIM(Construction Information Modeling)とは、土木や建設現場に3次元モデルを活用するという
取り組みのことです。
建設業界全体が抱える課題は、就業人口の減少・高齢化、担い手不足、生産性の低さなど数多くあります。
こうした問題を解消するために始まったのが、建設現場の生産性向上プロジェクト「アイ・コンストラクション」です。
当社ではこれらの課題に対し、いち早く対応するためICT技術を積極的に取入れ、日々邁進しています。



3Dレーザースキャナーによるレーザー測量
3Dレーザースキャナは計測原理が光波によるノンプリズム測量に近く、照射範囲は機械によりますが、
広範囲にレーザーを照射し、大量のデータを高精度に計測できることが特徴です。

レーザースキャナーを導入するメリット
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対象物に直接触れることなく計測が可能となり、 作業の安全性が向上
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既存図面と現況の違いをデータ上で確認可能
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作業時間の短縮のよる、コストの削減
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高精度データの収集による、品質の向上
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計測データ管理の容易化
レーザースキャナータイプ別メリットデメリット
それぞれのタイプによって得意分野が違うため、目的に合わせて機器を選びます。
タイプ別に長所と短所がありますので、それを踏まえた上で測量を行います。
① 地上型レーザースキャナー
※長所
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点群の精度が高い
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三脚に設置すれば使えるので誰にでも扱いやすい
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中距離タイプや長距離タイプがあり離れたところにある対象でも計測可能
※短所
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スキャンポイント毎に機器を設置する時間が必要
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入り組んだ場所では測量ポイントが増え、作業時間も長くなる
このタイプは精度の高さが魅力。高精度が求められる計測では活躍してくれます。
他の2タイプと比べると測量時間がネック。しかし、2022年4月現在、舗装工のICT施工はこの地上型レーザースキャナーと地上移動体搭載型レーザースキャナー対応となっている。
※地上型レーザースキャナーの撮影範囲

② UAV搭載型レーザースキャナー
※長所
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広範囲を素早く測量できる
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空から撮影するので地上の影響を受けにくい
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写真測量と違い、レーザーの当たる箇所ならば測量することができる
※短所
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空を飛行させるので天候等扱いが難しく、屋内のスキャンには向かない
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障害物を貫通できないので、物体の裏側をスキャンできない
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場所によっては飛行の認可など手続きが必要
広範囲を素早く測量できるドローンタイプはICT活用工事としては土工には対応可能で、大規模工事等で活用しています。
空からのスキャンで測量データを得られて便利ですが、樹木などを貫通して計測することはできません。地上面が少しでも空から見えている場合点群データ取得が可能。
弊社では、UAVで取得できない箇所等は地上型またはバックパック型のレーザーを用いデータ取得を行います。
※UAV搭載型レーザースキャナーの撮影範囲

③ バックパック型レーザースキャナー
※長所
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移動しながらスキャンできるので広い範囲でも測量しやすい
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森林のような入り組んだ場所にも対応できる
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人の多い繫華街のような場所のスキャンでも交通規制などをせずに済む
※短所
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地上設置タイプに比べると精度が低いと言われている
移動しながら使えるバックパックタイプは森林のような入り組んだ場所でとくに力を発揮してくれます。
反面、地上設置タイプに比べると精度が落ちますので、求められる品質によっては使用に向かない場合があります。
弊社では、精度が必要な部分だけ地上設置タイプで測量し、地上型やUAVタイプで取得しにくい場所の点群データを獲得するのに活用しています。
※バックパック型レーザースキャナーの撮影範囲
